早稲田大学創設者大隈重信侯爵

藤森研究室の主たる研究テーマは,「資本による生産と分配」の問題である. このテーマは非常に大きなものであるから,実際はいくつものサブテーマに分解される. 大雑把な研究方向を示すと,(1) 理論研究と(2) 応用計算に分れる.

(1) 理論(文献)研究

生産と分配の問題は, 経済学説史の流れで見ると,Ricardo,Marx 以降,Sraffa や Post-Keynesian と 呼ばれる人々によって探求されてきた問題である. 適当な基本的文献を複数選択して,読了し, 基本的な考え方を 自家薬籠中のものとする. 理論研究の深化に際しては,数学的な議論展開が 出来るようになることが 望ましいが, テーマによっては 非数学的でも構わない. なお,藤森研究室では,経済理論の研究に将来有用であるような 数学的手法に付いての各自の研究を 大いに奨励している.

(2) 経済統計データを利用しての応用計算

生産と分配の問題に関わるデータは経済構造データである場合が大部分である. 従って,生産・分配理論と 経済統計との親和性は極めて高い. 産業連関表や時系列の国民所得統計等を応用して,様々な計算が可能である. 実際,藤森研究室では日本の産業連関表全国基本表 (1970--1995 年) が 整備されている. 計算に使用するツールは,専門的なツールであるか,あるいは FORTRAN や C 等 の言語処理系で 作成することが望ましい. 専門的な研究活動で重要な比重を占めるのは,実はテーマ自体だけではなくて, それを分析するためのツール の習得である. 従って,藤森研究室では,研究技術の習得にも力点を置いて 指導する方針である. 藤森研の計算機環境に付いては, PC環境を参照の事.

各自の選択するテーマに付いては,各自の問題意識を尊重する. 疑問点については,遠慮無く研究室に来て, 質問する事を歓迎する.

特に社会人入試で藤森研究室への配属を希望する志望者は, 事前に照会することが望ましい. 経済学部系以外の出身者でも,基礎学力 (数学と英語) があれば, 適当な論題で修士論文を作成できるような 水準に迄到達する可能性は 十分にあると云える.